
「クロワッサン」は、バターをたっぷり使ってふんわりと焼き上げた小ぶりのパンです。パイ生地のような重層構造をしています。
おすすめの食べ方
トーストすると外側はパリパリ、中はサクサクの食感を楽しめます。もちろんトーストせずにそのまま食べても、ふんわり・しっとりとしたおいしさを味わえます。バターやジャムを塗ったり、チーズやハムと一緒に食べたりしてもおいしいです。
個人的な主張
正直、クロワッサンはパンの中では地味な部類だと思います。シナモンロールとかチョコクロとかパン・オ・レザンとかあんぱんとか、甘くて退廃的なパンたちに比べれば物足りないことこの上ないでしょう。しかし、地味でシンプルだからこそ優れている点も多々あります。一例を挙げると、
- 小麦やバターなど素材の味に集中できる。
- 追いバターやジャムのせなど味変化を楽しめる。
- 比較的カロリーが低い(シナモンロール284kcal、チョコクロワッサン261kcal、パン・オ・レザン370kcal、あんぱん299kcal、クロワッサン202kcal)。※気休め程度とも言う
- どこのパン屋さんでもだいたい売ってる。
などなど。
起源
フランス語の「croissant」(三日月)が語源です。クロワッサンの始まりには諸説あり、
- 1683年のオスマントルコ帝国軍による第二次ウィーン包囲戦をきっかけとする説。欧州連合軍(十字軍)の勝利を祝い、トルコ軍の国旗である三日月をモチーフとしてパンを焼いた。
- 1770年にウィーン出身のマリー・アントワネットがフランスへ嫁ぎ、クロワッサンの前身である「ウィーン風の菓子」(Viennoiseries)をオーストリアからフランスへ持ち込んだのが契機とする説。
- 20世期初頭、パリのパン職人によって現在の形のクロワッサンが生まれたという説。
などがあります。
参考文献
- 「パンのきほん、完全レシピ」(藤森二郎著)(株)世界文化社発行(2016)
- 在日フランス大使館「フランスの食文化 > クロワッサン」
- Wikipedia「Croissant」
- 食と健康の総合サポート イートスマート